看護教育 nursing education

看護教育とは、広義には、看護という人類共有の営みに関する一般的・普遍的教育をいい、様々な人々に適応されている。狭義には、看護学に関わる教育をいい、看護基礎教育および資格取得後の継続教育、卒後教育に大別できる。
狭義の看護教育のうち、看護基礎教育とは、保健師助産師看護師法および保健師助産師看護師学校養成所指定規則に法的基盤をおき、看護職養成に向けた組織だった教育をいう。看護基礎教育には、看護系大学、看護系短期大学、看護専門学校などがある。看護継続教育とは、看護基礎教育の上に積み上げられる学習経験であり、看護基礎教育を修了し、保健師助産師看護師法による免許を受けたすべての看護職者を対象とする。看護継続教育とし、国・地方自治体、看護職能団体などが提供する教育、看護職者が就業する施設が行う教育がある。そして、看護卒後教育とは、看護の実践および特定の能力を伸ばすことを目的とし、大学院が提供する学位取得につながる教育をいう。看護系大学院は、看護学の学術研究を通じて社会に貢献できる研究者や教育者の養成、特定領域の高度専門職業人の養成、多医療専門職との協働においてマネジメント能力を発揮できる人材の育成を目指す。
看護職者は、人々の健康ニーズに対応し質の高い看護を行うために、教育の機会を積極的に活用し、自己研鑽に努めることが要請されている。このような看護職者の責務を果たすためにも、看護教育は重要であり、看護のケアの質を保証し、看護学の発展を支えるものである。
参考文献
1)杉森みど里, 舟島なをみ(編):看護教育学 第4版,医学書院,2009.
2)氏家幸子:看護MOOK37 看護教育,金原出版,1991.
3)大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会:大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会第一次報告 平成21年8月18日, http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/40/toushin/1283190.htm<2011.5.19.3>