チーム医療 team care

チームとは、同じ目標に向かって協同して取り組む集団である。チーム医療とは、医療職だけではなく、患者家族やその関係者(地域住民など)に関わる全職種(社会福祉士 ヘルパー、OTやPT、宗教家など)各々がもつ専門的な意見をもとに相互に尊重しながら議論し、その中で得られたチームのコンセンサス(目標)に基づき、各職種が協働、連携しながら行う医療である。患者家族もこのチームの一員であり、医療に主体的に参加する。よって、チーム医療を展開していくことにより、患者家族も各職種と目標や今後の方向性を共有できる。チーム医療の目的は、患者家族の希望、ニーズに応じた患者中心の医療・ケアを提供し、患者の満足度や医療の質を高めることである。
2010年3月に発表された「チーム医療の推進に関する検討会」の報告書において、チーム医療における看護師の役割について「看護師については、あらゆる医療現場において、診察・治療等に関連する業務から患者の療養生活の支援に至るまで幅広い業務を担い得ることから、いわば“チーム医療のキーパーソン”として患者や医師そのほかの医療スタッフから寄せられる期待は大きいことから、いわば“チーム医療のキーパーソン”として患者や医師その他の医療スタッフから寄せられる期待は大きい」と提言している。
参考文献
1)厚生労働省:チーム医療の推進に関する検討会報告書,2010. http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0319-9a.pdf<2011.5.19.>
2)細田満和子(著):「チーム医療」の理念と現実―看護に生かす医療社会学からのアプローチ,日本看護協会出版会, 2009.
3)鈴木伸一(著):医療心理学の新展開―チーム医療に活かす心理学の最前線, 北大路書房,2008.